弁護人とは刑事事件において被疑者の利益保護のために弁護活動を行ってくれる人のことを言いますが、弁護人には当番弁護人・国選弁護人・私選弁護人があります。ポリスコメディに非常に興味のある浅野総一郎(ペンネーム)は、藤島康介原作の「逮捕しちゃうぞ」という作品の大ファンです。刑事事件のサスペンス要素を描くストーリー性も好きなのですが、自動車やバイクのリアルなアクションシーンも推しています。そんな浅野総一郎が、被疑者が逮捕された時に依頼する私選弁護人について解説してきましょう。

迅速な対応が期待できる私選弁護人

私選弁護人は国選弁護人と違って、被疑者本人が自由に弁護人を選ぶことができます。
犯罪の軽重を問わず専任することができ、信頼できる弁護人に巡り会える可能性も高いです。また、私選弁護人は警察などからの任意同行や任意出頭、逮捕、勾留された直後などかなり早い段階で依頼することができる点も他の弁護人と大きく違うところです。不起訴や起訴猶予を取るための弁護活動を積極的に行うことができることも期待できるでしょう。

浅野総一郎が捉えた私選弁護人のメリット

この起訴される前の段階で弁護活動ができる点が私選弁護の最大のメリットになる訳ですが、統計資料によると起訴後に無罪判決が出る可能性は0.2未満、起訴前の刑法犯の場合61.8%の割合で起訴されず身柄を解放されるといった調査結果が出ています。捜査機関による逮捕や勾留は最大で23日間にも及ぶことから、1日でも早く身柄の解放を求めるためには、捜査段階から弁護活動が行うことができる私選弁護人が非常に重要な弁護依頼ということになる訳です。

逮捕後でも、弁護活動によって被疑者の結論が左右される

刑事裁判を起こすと被疑者の財産や自由を失うだけでなく、その命まで奪われてしまうことがあります。被疑者と言えども人の一生を左右してしまう大きな出来事であることに変わりはありません。逮捕された後の弁護活動によって最終的な結論が変わる可能性があるとすれば、できるだけ信頼できる弁護人から弁護をしてもらう必要があります。そのためには、どんな弁護人が選定されるかわからない国選弁護人よりも、刑事事件を得意分野とする経験ある私選弁護人を選任した方が望ましいかもしれません。

扶助制度を把握しよう

経済的に余裕がない場合は私選弁護人の費用を扶助してくれる制度を利用することもできるので、まずは当番弁護人を依頼して扶助制度の内容について詳しく説明してもらうと良いでしょう。

浅野総一郎は、刑事事件に詳しい支援弁護人を依頼するシーンを多くの作品の中で見てきました。万が一自身や家族が刑事事件に巻き込まれてしまった場合は、経済的に可能であるなら私選弁護人を選任することをおすすめします。